情報は4つの「I」
ライブドアの一件は間違いなく後世に汚点を残す出来事だったが、同時に教訓も数多く残したようだ。ライブドア株が訳の分からぬ快進撃を続けている間は、本屋でも「絶対儲かる」「今がチャンス」といった類の即席本が良く売れたが、騒ぎの後はやはり株式投資の本筋は中長期投資という考え方が増えつつあるのは嬉しいことだ。
とかく「株はやるもの」と考えられがちな日本の土壌が、ライブドア騒ぎの温床になったのだろうが、その反省が出て来たのは何よりの教訓だろう。
とかくマスコミは目先につられて大騒ぎをするきらいがあり、そのため深く掘り下げずに浅く広く騒ぐ。それを勘違いして、それが情報だと捉えるから間違えるのだろうが、本当の情報とはそんなものではない。
いまこそ情報とは「四つのI」であることを改めて確認する必要があるのではにだろうか。
そこら中に溢れている単なる情報は「インフォメーション」、その数多い情報を読み解く「インタープリテーション」、そして自分なり自社に役立つものを取り入れる「インテグレーション」、然かる後に最終的な行動を起こすための「インテリジェンス」の4つのIである。
多分ライブドアの堀江氏は、日本では単なる情報だけで飛びつく投資家が多いことに気付き、あらゆる手段で露出度を高めることが株高につながると気付いたのだろう。
単なる情報でしかないインフォーメーションの活用法をよく知っていたのかもしれないし、同社の株を買った投資家の多くは他の三つのIをご存知なかったのではなかっただろうか。
情報はタダではない
欧米では半ば常識だがタダの情報などは信用しない。むしろ情報ほど高いものはないと考えているのである。
だからよく「友達に持つべきは医者と弁護士と証券マン」と言われるのであり、何故友達かというと友達でなければ何れも値段が高いからであり、しかも全てリスクがらみである。医者は生命のリスク、弁護士はビジネスのリスク、そして証券マンは市場のリスクに関係している。情報をよく理解しリスクをうまくコントロールするためには、やはりそれぞれの分野に友人がいるほど心強いものはあるまい。
よく「人生の財産は人脈だ」と言われているが、この四つのIを自分のものにするためには情報のウラをとり正確な判断をし、そして実行する過程で当然その道のプロが必要になってくる。
そこまでしっかり情報を管理出来れば、ライブドアによるショックにまき込まれることなく、その下げをむしろチャンスに出来たのではないだろうか。ちなみにアメリカのCIAは世界有数の情報機関とされているが、その正式な英文名はセントラル インテリジェンス エージェンシィであり、この場合のIはインフォーメーションではない。
世界中の情報を集めて読み解き、そしてアメリカの国益に照らして如何に行動するかを考えるのが仕事なのである。この機会に改めて真の情報とは何か、とくに中長期投資を目指す方々にはぜひご一考いただきたいものである。
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