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キャピタル・パートナーズ証券
三原淳雄はキャピタルパートナーズ証券の顧問を務めています。
 

2009年05月15日
三原 淳雄

トレイターの揃い踏み
 

 今週腹が立ったことが二つある。 
 この二つとも自分の利益を国益より優先させ、日本国民を貶めたことである。 
 ひとつは日本テレビが北方領土の取材に対し、あろうことかロシアのビザを取って出掛けたことである。折からのプーチン首相の訪日にからんで企画したのだろうが、首脳会談の目玉が北方領土の返還にあるのは自明の理であり、無法に奪われた北方領土の主権を取り返すための会談なのに、ロシアのビザを求めたということは北方領土の主権はロシアにあると認めたことになるはず。 
 これは国家に対する反逆であり英語ではトレイター、つまり裏切り者の行為であろう。報道のため、視聴率のためなら何をしてもいい。たとえ国を売ってもやるという覚悟でやったのならともかく、番組のなかでたちまち詫びを入れざるを得なくなり、あろうことか「ビザを取得したのは確かですが日テレとしては北方領土の主権は日本にあると認識しています」と、何とも締まりのない言葉を並べていたがこんな大事の謝罪を女性アナウンサーにまかせているのも解せない。社長を出せ、社長を!!盗人にも三分の理にしか聞こえない。 
 かねがね日本ぐらい自国の悪口が好きな国は珍しいと苦々しく感じていたが、ここまで卑屈だとは思ってもいなかった。 
 パスポートに何と書いてあるのか、きちんと読んでみたらどうだ。嫌いなはずの日本国の政府が自国民のことをぜひ宜しくお願いしますと、他国の政府にお願いした文章があることを忘れているのではないだろうか。 
 そんなに嫌いならパスポートを返上して世界に出てみたら、どんな目に遭わされるか、一度胸に手を置いて考えるといい。 
 満州の荒野に戦後放り出され、何時帰れるか判らぬ不安な時を過ごした身としては、いつでも逃げて帰れる国のあることの有難さは身に沁みている。ましてやそのどさくさに紛れて不法に侵略され奪われた土地の取材のために、その国のビザを取るなんて飛んでもないことで、これでは国が返せと主張しても、もう国民は納得しているではないかと開き直れる材料をやったみたいなもの。 
 売国とはこういう行為を言うのである。 
 いまひとつはある馬鹿な女好きの官房副長官である。先祖代々女好きと弁解しているが、女が好きなのは男なら皆なそうだろう。女が嫌いなら子供が生まれるはずもないし、子孫も残らない。 
 だけどそこは世の中のルールがあり、節度(?)を保ちながら、また自分の責任の範囲で普通の人でもやっているのに、新型ウィルスや金融危機、前代未聞の赤字決算ラッシュや倒産など国民にさらされている時に、あろうことか政府の要職にある身が、その自分すら制御できずに赤恥をさらすなんて、これも国辱ものだろう。別に女好きが悪いと言っているわけではない。それはそれで結構なことだが、世の中には「分別」という言葉がある。 
 自分の立ち位置をしっかり考え、いまの立場はまず国民がだいいちで自分の性欲などは抑えるべき立ち位置だろう。 
JRのグリーン車にタダ乗りし、人妻にもタダ乗りした挙句に、バレたら健康を理由に入院。男の風上にもおけぬ卑劣な奴だ。 
 健康が理由ならむしろ年甲斐もなく元気過ぎるのが禍のもとなのだから、こんな奴は去勢手術でも受けて出てくるといい。 
 「性格は変えられる、才能は補える、しかし癖は治らない」とか。そのくせも手術すれば直るかも知れないぞ!! 
 いったいどうなっているんだ。この国は!!