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プロフィール
三原淳雄
 

2008年09月10日
三原 淳雄

少しは考えろ
 

 その昔当時参議院議員だった小池百合子さんから「選挙に出ない?」というお誘いを受けた。日本新党ブームの折でもあり「緑の旗を揚げていれば猿でも当選する」とさえ言われていただけに、正直多少心は揺れた。帰宅して「俺も選挙に出ないかと誘われた」と愚妻にやや得意気に告げたところ「貧乏なのにこのうえ借金を重ねてどうするの。いまの政治家は昔と違って尊敬もされないでしょ」と一蹴され、愚妻ごときでも政治をそんな目で見ていたのかと愕然とした記憶がある。 
 寄ると触ると政治家をボロクソに言うのがいまの日本だが、そんな政治家ばかりにしてしまったのも選挙民である国民の仕業なのである。ローマ時代の有名な言葉に「国民の資質以上のリーダーは持てない」とあるように、政治を良くするも悪くするも国民次第という重さを改めて思い知らされたのもその時だった。以来そういう視点で政治を見ていると相も変わらず国民は国に頼るし、政治家もそんな国民におもねてばかり。 
 日本という国に住んでいるにもかかわらず、誰も本気で国のことなど考えていないことがよく判る。ローマ時代の皇帝は世襲を禁じていたため、跡継ぎを狙ってそれこそ暗殺など朝飯前、何でもありとなって結局滅びてしまったが、いまの日本も暗殺こそないが票のためなら何でもありという姿は、ローマ時代によく似ているのではないか。 
 その後小池先生は巧みにお偉くなられたが、もしあの時選挙に出て日本新党ブームで当選していたとしても、彼女や彼女の秘書だった中田弘横浜市長みたいにはとてもうまく立ち回れず、加えてこの性格だから喧嘩を売っては顰蹙を買い、ひょっとしたら懲罰委員会にでもかけられて1巻の終りとなっていただろう。 
 いやあ危ないところだった。自由気ままにやれるだけ、いまの自分で充分満足している。それにしても今回の自民党の総裁選はいったい何なんだ。次の選挙のための下準備をしているとしか思えない売名行為ばかりが目立つ。駄目でモトモト、ここで名を売っておけば次の選挙は大丈夫という下心ばかりしか見えてこない候補が目立つ。 
 海図もないままその日暮らしで漂流している日本をどこに向かわせるのか、キナ臭くなってきた世界のなかで日本をどうするのか。 
 海賊の横行するインド洋を民間の船だけで資源の確保は大丈夫か、安全保障がいまの日本の最大の問題だろう。格差の是正やニート対策などチマチマしたことは後でゆっくりやればいい。まずは国を守り市場を活性化し、世界のカネを治安が良くて安全な日本に呼び込むという大きな発想で国の運営をするべきだろう。国に頼ったって所詮は自分たちの払った税金の使い回しでしかないではないか。少しは国民も今何が最も大切かを考えてみる習慣をつけたいものである。