三原淳雄の言いたい放題 mihara-atsuo.com
プロフィール
三原淳雄
 

2007年11月14日
三原 淳雄

付和雷同でいいのか
 

 日本のマスコミにはほとほと愛想をつかしたくなる。いまの日本にとって何が最も大切かなど、全く頭の中にはないようで、どうでもいいといっては言い過ぎだが、小さな出来事を大きく騒ぎ過ぎではないか。 
 問題の本質をそれたところで大騒ぎをするので、事なかれ主義の役人たちは自分たちに火の粉が飛んでこないようにまず防御に固まってしまって考えることを止め、杓子定規に対応してくる。 
 それで迷惑するのは他ならぬ国民なのである。姉歯事件では耐震偽装が表面化すると、明けても暮れてもこの話ばかり、偽装はもちろん許されるものではないが、その後の国交省の対応がどうなったかについてはマスコミは何も報じない。現実に起きていないことは、役人は責任逃れのためか、建築確認を出すことを恐れ提出書類をやたら厳しくしたため、新規着工が激減し建設業界は時ならぬパニックに陥っているのが現状である。 
 マスコミはこうしたニュースはさっぱり、他のことについても全く報じない。テレビでは絵にならないからだろうし、新聞も事実が出るまでは書かない。 
 多分いま騒ぎになっている赤福など一連の騒ぎも、大騒ぎした後ケロッと忘れ次は防衛省といった具合に騒ぐタネはいくらでもあるので、また騒ぐだけ騒いで世の中を引っかき回すのだろう。 
日本をどうするか 
 民主党の小沢党首辞任騒ぎもそうだ。連立するのかしないのかなど、方法論や政局がらみで面白おかしく騒いでいるが、国民がいま最も求めているのは、財政赤字や年金、そして八方塞がりの外交、世界的規模で始まっている地球温暖化や資源争奪戦などなど当面する困難とも思える諸問題にどう対応するのか、山積みしている問題の行方である。モンゴルの相撲取りやボクシングのアホな兄弟などにかまけている場合ではないだろう。 
 政治の本来の役目は国民の生命と財産を守ることである。そのために政治はこれからどういう国にしようとしているのかを、まず国民に示す責任が第一のはずである。 
 ところが記者会見などで出て来る質問は重箱の隅をつつくような政局からみの話ばかりで、それをまたレポーターが輪をかけて騒ぐだけ。「アイ アム ソーリー」だなんて政治家の駄洒落を大きく報じている場合ではないだろう。その間も世界は着々と変わり、お隣の中国には時価総額が一社で100兆円というお化けみたいな企業が出てきたではないか。対して日本の株式市場の時価総額が500兆円だから、マスコミの尻馬に乗って小さなことに大騒ぎしている間に、いつの間にか日本の主たる企業は中国に乗っ取られてしまうのではないかとそぞろ心配になってくる。 
 資本が外国勢でも雇用を増やし税金を払ってくれるなら、それはそれで大いに結構なことだと思うのだが、実際にそんなことが起きると、またマスコミはブルドッグソースの時のような騒ぎになるのだろう。あの買収防止策のお陰で、騒ぎの陰で外資はちゃっかりと5年分の利益に等しいカネを手に入れたことを報じたマスコミはいない。いつまでも付和雷同するのではなく、この国を将来どう変えていくのかを、もうそろそろ全国民が考えなければいけない時だろう。タレントの浮気沙汰などにかまけている場合ではないことぐらいもう気が付いてもいいころだ。