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プロフィール
三原淳雄
 

2007年07月06日
三原 淳雄

真面目に株を考えたら
 

 内閣府が6月に発表した「貯蓄から投資」に関する特別世論調査を見て腰が抜けるほどがっかりした。この期に及んでまだ74%もの人たちが「現在行っていないし、将来も行うつもりがない」と答えているのだから、経済の仕組みについて全く無知で、何も考えていない馬鹿でそのくせ欲だけ深いとしか言いようがない。 
 少し考えればいまや国の形が大きく変わり、積極的に増やすことを考えなければ月給も資産も増えるはずがないと気がつくはずなのに「お金は銀行や郵便局に預けておけば安全だ」と考えているのである。 
 何故無知で馬鹿とまで言うかだが、何も考えていないのだから、格差などで文句は言うなと言いたいからである。 
 増やすためには考え、そして増えるところにおカネを回さなければ増えないのは当たり前、ところが一方で安心なところに置いておいて、そのくせ金利がつかないなどと文句を言っているのではないか。 
 リスクのない安心なところにカネを置いていれば増えるはずもないではないか。 
 利息を上げて欲しいのだろうが、いまのご時世に高い金利でカネを借りてまで事業を拡大したいというニーズがあるはずもない。 
 借り手が高い金利を払わなければ、高い預金金利など払えるはずもないし、もし金利が上がれば安心なはずの郵便預金が持っている国債が暴落して、預金も安心できなくなる理屈ぐらいは判りそうなものだ。 
 バブルの最盛期には世界で一番だった日本経済が何故がたがたになったのかについても、一度じっくり検証してみることだ。 
 株式市場のサイズは国力の反映であり、国民にとって大切な共有財産である。その大切な市場を世界で最も馬鹿にしているのが日本ではないのか。株と聞けば「下がる、損する、怖い、危ない、ギャンブル」としか考えていないのではないか。所得格差が拡がっていると騒いでいるが、その給料を払うのは企業である。 
企業が健全に成長してこそ給料も上がるし、税収も増える。そうした企業を応援するのが本来の株主の役目のはずだが、肝心な日本人が株主になりたがらないのなら、スチールパートナーズの行動に文句を言わないことだ。いいか悪いかは別にしてスチールは自分の意志で株を買い、企業に注文をつけているのである。日本企業が外国勢に買われるのがそんなに気になるのなら、まず文句を言ったり非難をする前に、自ら株主となって企業を防衛する、つまり売らなければいい。 
 同時に株式投資で財を為した人たちに文句も言わないことだ。株で儲けるのは容易なことではない。周到なリサーチも必要だし将来を見据える先見の明も求められる。 
 そういう努力をして株主になっている人たちがこれからの日本を作り出していくのである。株が嫌いなら嫌いでそれはそれで結構。しかしそれでいて株で成功した人を妬むから、いつまで経っても投資後進国のままであり続けているのではないか。 
 喰わず嫌いなら改めて市場や企業の役割をきちんと勉強することだ。チャートや噂で株を買うのは投資ではなく投機なのである。 
 投資とトレーディングと投機は同じ株を買うという行為は同じでも、その持つ意味は大きく異なることに気付くだろう。 
 アメリカが何故ここまで立ち直ってきたかについても、ついでに調べてみるがいい。 
 株式と住宅の値が上がり国民が豊かになったためだとすぐ気付くはずである。