三原淳雄の言いたい放題 mihara-atsuo.com
プロフィール
三原淳雄
 

2006年04月12日
三原 淳雄

移ろい易いは人の常か
 

 何とも物忘れの激しい国ではある。何ごとか起きると全員そっち、たちまち飽きて今度はこっち。いまの民主党への世論などを見ていると、この前郵政で自民党に一票投じた奴が、郵政などはころっと忘れ今度は小沢一郎、渡辺恒三ファンになっているのだから、口では偉そうなことばかり言っていても、根性が定まった奴の如何に少ないことかよくわかる。ほんのこの前まで株など見向きもしなかったくせに、いまは人の顔を見ると何を買ったらいいですかと、見も知らない奴が聞いてくる。よくぞまあそんなことを聞けるものだ。みずほが十万円以下だった時に何故聞かない。いまごろ聞かれたってそんなハイリスクでノーリターン。答えなどできるはずがない。またそんな連中に限ってうまくいってもナシのつぶて。損でもしようものならあいつのお陰で損させられたと、あちこちに吹聴して回るに決まっている。お歳暮やお中元は何のためにあるのか、まずそこから考えてみて欲しいものである。(くれたら絶対送り返したりはしないので為念) 
 さて、その物忘れの典型がひところ大流行したフリー・フェア・グローバルだろう。やれコンビニで両替が出来るとか、マスコミは当時は朝から晩まで日本型ビッグバン一色だったではないか。その挙句ライブドアのやりたい放題を許し、むしろ誉め讃え持ち上げ、メッキがはげたら一転して水に落ちた犬よろしく引っ叩く。もっと大事なことがるだろうが。あの兄ちゃんたちをここまでのぼせ上がらせたマスコミはじめ大人の責任はどうした。その反省が先だろうが。 
 市場は国民の大切な財産。その財産をしっかりお守りするのが取引所の本来の役目。フリー・フェア・グローバルに基づく透明で公平な市場を維持するのが本来のやるべきことなのだが、マザーズなんて怪しげな市場を併設し、ライブドア騒ぎで、一部市場の取引までストップさせてしまったのは許し難い怠慢である。ところが世の中はディートレーダーばかり追い回すので、最も大切な東証の責任を問うことなどはうやむやになったまま、ライブドアの上場廃止とともに、また全てをコロッと忘れてしまうのだろう。下流社会だ。格差の拡大だ、やれ国家の品格だなどと次々に騒ぎまくるのではなく、何か忘れ物をしてませんか、何か失敗はしてませんかとまず問うのがいまの日本のやるべきことではないのか。「忘却とは忘れ去ることなり、忘れ得ずして知らんふりする心の悲しさよ」なんて言ってる場合ではないはずである。