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プロフィール
三原淳雄
 

2005年09月20日
三原 淳雄

株式市場のメッセージをどう読むか
 

時価総額に注目せよ! 
 
私はいつもストック(資産)の価値の変動に注目している。国民の資産価値が増大することは国が豊かになることであり、その価値が下がることは国が貧しくなることだからである。ところが日本ではこれまで、例えばGNPの成長といったフローである所得や生産額の変動が重視されて、株価といったストックの価値は、むしろ上がるのは「バブル」で悪いことのようにいわれてきたきらいがある。 
 
いずれにしても日本の東証平均株価を見ると、1989年末につけた約39,000円をピークに、その後の「失われた10年」の間に下落し続けて、ついにピーク時の5分の1程度に落ちてしまった。最近では株価がだいぶ回復してきたが、まだ13,000円程度と、ピーク時の3分の1まで戻しただけである。したがって、まだまだ経済も株価も低迷の域を脱していないという解釈もできるかもしれない。 
 
しかし、ここで株式の時価総額をみると、異なるメッセージが伝わってくる。株価のピークをつけた1989年末の時価総額は約600兆円あったものが、株価の底を打った時期には200兆円とまで落ち込んでしまった。それが最近では400兆円とピーク時の3分の2にまで回復してきているのである。より詳しく見ると、自動車やIT関連のグローバルな企業の株価や時価総額はピーク時を超えて天井知らずになっているかのようである。