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プロフィール
三原淳雄
 

2005年08月12日
三原 淳雄

シカゴ雑感
 

 戦中派の貧乏性の性で、休むことに抵抗があり、長く休んだことがなかったのだが、今回思い切って約10日間、シカゴまで出掛けてきた。留学のために35年前に初めて訪れた場所だが、その変わりようは大きな驚きだった。 
 当時のシカゴは人心は荒廃し、市は財政赤字で町はボロボロ、どこに行くにも用心は欠かせなかったが、今回は町並みは一新されきれいなビルや店・レストランが立ち並び、人々の服装も表情も一変していた。なかでもクルマのキレイで高級車の多いこと。ポンコツ車ばかりだった昔とは一変していたし、なかでも日本車のスタイルの洗練されている姿を見ると、GMやフォードが苦労しているのも無理はないと肌で感じることができた。トヨタが今回値上げしたが、品質もスタイルも抜群なのだから、それでも売れるはずである。 
 帰りの機中のニュースを見ていたら、日本では国会が解散していた。さて株はどうなるかと一瞬心配したが、帰ってみるとむしろそこから大きく上げている。政治とは関係なくトヨタなどグローバルに活躍するグローバル企業の底力が評価され始めたようで、まことに結構なことでご同慶に耐えない。バブル崩壊以来日本国民が学んだことは、もはや政府など当てには出来ない。これからは世界を相手に戦える企業に変身しようと、志ある経営者たちは考えはじめたことである。そのためのリストラによって民は散々な苦労も重ねてきたのだから、今度は政治家や官僚が民を見習う番だろう。 
 若者が就職先としてまず公務員を目指すような国に未来などあるわけはない。 
 世界の大勢は小さな政府、元気な民間に変わっているのだから、変化をうまく利用すれば、あのアメリカだってシカゴの変わりように見る如く大きく生まれ変わるのである、レーガン大統領の大改革、つまり民間の活力こそ国を発展させるという彼の信念が国民を元気づけ、再びアメリカを超大国として再生させたのである。いま日本で大騒ぎとなっている郵政などは、改革のほんのひとつでしかない。もっと政治家や役人の数を減らし規制や保護を排し、効率のよい政治に変えていれば、日本だって再び大きく伸びていけるはずである。そのモデルをシカゴで見たような気がした旅になった。