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プロフィール
三原淳雄
 

2005年01月12日
三原 淳雄

噛みしめたいガンジー翁の言葉
 

いまの日本経済は、成果主義、なりふり構わぬリストラ、グローバルスタンダードといった風潮が支配的となっているが、果たしてこれで幸せなのだろうか。そこで思い起こすのがマハトマ・ガンジーの「世界に7つの罪がある」という言葉である。その7つとは 
 
 -良心を伴わない楽しみ 
 -品性を欠く知識 
 -献身のない祈り 
 -博愛をともなわない科学 
 -原則のない政治 
 -道徳の欠けた商売 
 -労働を伴わない財産 
である。 
 
この7つを頭に入れて昨今起きている数々な出来事を見ると、ひとつのスキャンダルにこれら7つの罪のいくつもが重なって起きている姿が見えてくる。 
 
世相が荒れてくるはずである。 
 
こうした世相を反映してのことだろうが、このところやたらコンプラという言葉が氾濫している。「稼ぐが勝ち」「女もカネについてくる」類の本がベストセラーになるご時世だから、法令遵守を意味するコンプラの必要性は判るが、ただ法律で縛ればいいというものでもないだろう。 
 
7つの罪をルール化して、人間の基本として守らなければならないことを世間に徹底させれば、改めてコンプラなどと叫び強化せずとも自然に守るべきルールが出来てくるはずである。金融界では急速に規制緩和が進み、いまや証券界は誰でも参加出来るワイドオープンな状態になっているが、7つの罪のうちの「道徳の欠けた商売」「品性を欠く知識」をルール化するだけでも、参加者は自ら身を律せざるを得なくなるはずである。 
 
もちろんルール違反は厳罰であり、即刻退場処分にすればすむこと。 
コンプラに照らして、ちまちまとした行政処分などをする必要もなくなるだろう。 
 
投資家も「労働を伴わない財産」など大した意味のないただの金儲けでしかないことに気付くだろうし、自然に「リスクとリターン」の関係も身についてくるだろう。カネに振り回される時代が来ることを、そんな昔に見透かしていたのだからガンジー翁は大したものだ。 
 
いまの日本の世相の情けなさ、経済の荒廃ぶりを見るにつけ、いま日本人がこのガンジー翁の世界を目指すことが出来れば、たちまち世界で尊敬される日本になるのは確かだろうし、市場への信頼も増してくるはずである。