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プロフィール
三原淳雄
 

2004年09月13日
三原 淳雄

長島ジャパンの教訓
 

プロ野球界の騒ぎは野球に限らず、さながらいまの日本を表すの象徴のように思えてならない。 
アテネオリンピックの野球の日本代表は「長島ジャパン」と名乗っていたが、実際に長島さんが指導をとったわけではない。 
そのためか念願の金はとれずに終わったが、これって長島さん不在なら仕方がないかという言い訳になったのではないだろうか。 
中畑コーチにしてみればよくやった方だとは思うが、やはり長島さんにはとても及ばない。その長島さんにしても現役時代の彼を知っているのはもう中年以上の人たちで、若い人にとっては面白くて明るい人としての長島さんしか知らないのではないか。 
つまり野球はオールド日本人のものになってしまったのである。水泳など元気のいい若者が活躍したかげには、チーム北島のように近代的なサポートシステムがあったが、野球は長島人気におんぶにだっこ。その結果は水泳などに較べていまいちだったのも当然だったのではないか。 
このことは経済や金融の世界にも言えることで、かつて日本の銀行が世界を圧倒していた時代の古い記憶から抜け出せず、オールドになった政・官・業を中心とした護送船団方式にしがみつき、チーム北島のような新しいシステムを取り入れられなかったことが敗因なのだろう。長島ジャパンが「長島さんがいなかったから仕方ないね」という無責任さで敗因が語られているように、護送船団が壊れたのだから仕方ないねといった具合に、うまい具合に何か理由をつけて責任を回避する。不作為の罪というのがあるが、いまの日本がこうなると知りつつそうなってしまった不作為列島化したのも、こうした国民性に大いに原因があるようだ。 
だからいまごろになって「自己責任」だなんて言っているのだろうが、日本以外のどこの国でも自分の行動の全責任は自分にあるのは常識であり、自己責任などという英語は聞いたこともない。 
長島さんは偉大な人だが、もう長島さんに頼るのではなく自分で自分の道を切り拓くしかないのが現実なのである。 
プロ野球も自分たちだけのひとりよがりのオールド思考は止めて、若い人たちのスポーツにするにはどうするかを考えるべきだし、金融界も縄張り争いをするのではなく、どうすれば若いプレーヤーが正しい理解のもとで市場に参入してくるのか、基本に戻って考えるべきだろう。