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2000年02月01日
三原 淳雄

 
面白くなるぞ2000年
 

 99年は将に「まさか、まさかの99年」となって、あれよあれよと思う間もなく銀行は統合・合併してしまうし、リストラだ失業だと暗いニュースのなかで億万長者が輩出したり、これまでの常識だと文字通りまさかのオンパレードとなった。

 さて、その99年を受けて2000年はどんな展開になるのだろうか。

 昨年は総じて高学歴社員の多い企業の株は振るわず、どちらかと言うと低学歴企業の株価が大化けしたのだが、今年は高学歴企業の敗者復活戦が見られるのではないだろうか。

 大手鉄鋼などあんなに多くの製鉄所はもう不安なのだから、ここらあたりから大きなニュースが飛び出してくるのかも知れないし、また負け組と言われているゼネコンなども、整理統合が進めばこちらも様変わりする企業が出てくるかもしれない。

 昨年のまさかのひとつに投信の爆発的な盛り上がりがあるが、この資金流入が郵貯の満期などで今年も続けば、全体として市場を嵩上げする可能性もあり、ひょっとして日経平均が2万5千円近くになることもあるかも知れない。 そんなことになれば日本経済の景色も一変するのは確実である。

 金融機関の不良債券処理も急ピッチで進めることになるし、リスクをとる貸出しも可能になってくる。

 日経平均二万五千円は時価総額がバブル期のピーク並みにまでふくれ上がるだろうから、消費も富裕層を中心として高級品が時ならぬブームとなって、ベンツなどは品不足になるかもしれない。

 人心もきっと一変するだろう。 景気回復への確信が株価の上昇で固まってくれば、人々は金を使い始めるから、景気はますます底固めが出来てくる。 設備投資もリストラ資金も潤沢になるので、企業の構造改革も急ピッチで進むだろう。

 事実、一部では既に日本企業の復活の気配が出てきつつあり、ドコモのIモードなどは近い将来国際統一基準になる可能性もある。

 デジタル放送の開始も日本のお家芸であり、再び日本の高級テレビが世界を席捲するだろうし、もはやTVというよりは情報端末となって、これまた革命的な変化をネット社会に与えるかも知れない。 面白い年になるのは確かだが、変化の兆しを見落とさないことだ。